ベンジルアルコールフリー 水系塗膜剥離剤 リペアソルブS-2
リペアソルブS-2はベンジルアルコール非含有(ベンジルアルコールフリー)の環境対応型水系塗膜剥離剤です。
従来の水系塗膜剥離剤にはベンジルアルコールが含まれていることが多く、近年はベンジルアルコールが原因と疑われる労働災害が頻発しておりました。
弊社ではこの問題を解決すべく、従来の環境対応型塗膜剥離剤の剥離性能を損なわず、ベンジルアルコールフリーの剥離剤を開発しました。
※以下、「ベンジルアルコール非含有」、「ベンジルアルコールフリー」をBAF(Benzyl Alcohol Free)と表現することがあります。
【参考】リペアソルブS 施工動画
リペアソルブSを使用した実際の橋梁剥離現場の様子です。
実施工の様子がわかります。
〇2022年2月 鋼構造物用剥離剤のリペアソルブS-2が「令和4年度名古屋市工業技術グランプリ」において、名古屋市長賞を受賞しました。
名古屋工業技術グランプリとは、中小企業の技術振興や経営の活性化を促進するため、独創性や着想に優れ、技術的にも高度で、かつ工業的にも有用である新技術や新製品を表彰するものです。
2023年7月 元請け会社様からの感謝状を頂きました。
リペアソルブSを用いた剥離剤工法における、安全指導・技術指導に貢献し、感謝状を頂きました。
※諸般の事情により社名を非開示としております。
リペアソルブS-2の特長
リペアソルブS-2は、ベンジルアルコール由来の毒性を含みません
特にベンジルアルコールによる「中枢神経系」への影響懸念が緩和され、作業者への負担が大幅に軽減されます。
「ベンジルアルコール」に関する通達・政令の改正
橋梁などの鋼構造物の塗膜剥離において、ベンジルアルコールを含有する水系塗膜剥離剤が原因と疑われる労働災害が頻発していることから、厚生労働省は令和2年10月19日に基安化発1019第1号通達「剥離剤を使用した剥離作業における労働災害防止について(令和4年5月18日改正)」を発出し、剥離作業への注意喚起がなされました。また、「労働安全衛生法施行令」の改正(令和3年1月1日施行)によりベンジルアルコールのラベルの表示・SDS交付・リスクアセスメントが義務化されました。
リペアソルブS-2の標準施行条件
リペアソルブS-2を使用すると左の画像のように鋼構造物の塗膜が湿潤化し、スクレーパー等でシート状に剥離することができます。
剥離剤と塗膜の相性があるため、軟化しやすい塗膜、軟化しにくい塗膜、軟化しない塗膜に分けられます。
〇軟化しやすい塗膜
鉛系錆止め塗料
フェノール樹脂MIO塗料
エポキシ樹脂MIO塗料
長油性フタル酸樹脂塗料
塩化ゴム系塗料
タールエポキシ樹脂塗料
エポキシ樹脂塗料
変性エポキシ樹脂塗料
長ばく型エッチングプライマー
有機ジンクリッチペイント
△軟化しにくい塗膜
鉛丹錆止め塗料
厚膜型エポキシ樹脂塗料
ポリウレタン樹脂塗料
フッ素樹脂塗料
×軟化しない塗膜
ガラスフレーク入り塗料
無溶剤型塗料
無機ジンクリッチペイント
無機ジンクリッチプライマー
その他 錆・黒皮(ミルスケール)は除去できません
塗装系 | 気温・湿度 | 標準塗布量 | 剥離可能塗膜厚 | 膨潤・軟化時間(20℃) | |
A塗装系 | フタル酸樹脂塗料 |
気温5℃以上 (推奨は10℃以上) 湿度85%以下 (結露時は施工不可) |
1回の塗布につき
0.5~1.0kg/㎡ |
500㎛/回 | 18時間以上 |
B塗装系 | 塩化ゴム系塗料 | ||||
C塗装系 | ポリウレタン樹脂塗料
フッ素樹脂塗料 |
24時間以上 | |||
D塗装系 | タールエポキシ樹脂塗料 |
リペアソルブS-2の使用方法
リペアソルブS-2 カタログダウンロード
建築物外装塗膜剥離剤(ベンジルアルコール非含有タイプ)もあります。
ベンジルアルコールフリー アスベスト含有塗膜剥離剤 リペアソルブN-3
ベンジルアルコールの何が悪いのか?については以下の記事を参照してください。